幹細胞化粧品って何?
そもそも幹細胞とはなにか?
ノーベル医学・生理学賞を受賞した『iPS細胞』は、記憶に新しく聞いたことがある方も多いと思います。これは、細胞を培養して人工的に作られた多能性の幹細胞のことで、その作製に成功したとして2012年に受賞されました。
例えば、怪我をした時、細胞も怪我をしたことになります。また、細胞が死んでしまうこともあります。そこで、大切なのが幹細胞です。怪我をした細胞組織を治癒してくれたり、細胞を補う役目があるのです。つまりは、私たちの細胞を健康に保って、早すぎる老化を防ぐ役割があります。よって、幹細胞は、わたしたちの体の中の小さなお医者さんです。それらを、肌に置き換えると、幹細胞は皮膚の主成分であるコラーゲンなどを再生するように働きかけてくれたり、採取する部位で組成が異なり、骨髄幹細胞であれば傷ついた細胞の修復や再生、免疫増強に有用とされていたり、幹細胞の種類によりその特徴も違います。

幹細胞の種類
幹細胞は以下の3種類に分けられます。
ヒト由来
安全性が高く医療現場に置いても技術が進んでいる。
植物由来
栄養成分が豊富でさまざまな細胞に分化させる能力をもっている。
動物由来
アレルギーなどを発症させるリスクなど否定できず、安全性から国内での流通はまだまだしていない。
化粧品に配合されている幹細胞について
化粧品に配合される幹細胞というのは、実は幹細胞そのものが配合されているわけではありません。
幹細胞順化培養液という、幹細胞が分泌する成分が利用されています。
例えば、ヨーグルトを開けると、上にうっすら液体(ホエイ)があると思います。それをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。ホエイは清乳のことで、タンパク質やミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。
化粧品も同じように、幹細胞順化培養液は、細胞を培養する時にできる上澄み液が配合されているのです。それが、ヒト幹細胞なのか植物幹細胞なのかにより呼び方や細胞への働きかけも違ってきます。
幹細胞コスメの選び方ポイント
幹細胞そのものに注目
幹細胞にも様々な種類があります。どんな幹細胞が使われているのかも参考にしましょう。
幹細胞培養液の基材にも注目
幹細胞を培養する基材にも各社違いがあります。基材の成分やこだわりもチェックしてみましょう。
幹細胞以外の成分にも注目
結果を出すためには、一緒に配合されている美容成分も重要です。総合力も確認してみましょう。