繰り返す大人ニキビの原因とホルモンバランスとの付き合い方
30歳を過ぎてから、出産をしてから、ニキビができてしまって、今まで無縁だったのに、、、。とサロンにお越しいただく方も多くみられます。まずは、ニキビができる要因を探ってみましょう。

ニキビの外的要因
気温
春先から気温の上昇とともに、皮脂腺の働きが活発になりニキビができやすくなります。
湿度
気温の上昇とともに夏にかけて湿度も上昇し、汗もかきやすくなり、肌のpH(弱酸性が健やかな肌であることを数値化したもの)のバランスが崩れて細菌が繁殖しやすく、ニキビが増えやすい環境を作ります。
紫外線
紫外線ダメージにより、角質肥厚(角質が厚くなる)となりターンオーバーが正常に行われず、ニキビができなすくなります。
クレンジング、洗顔
落としきれないファンデーションが肌に残留してしまっていたり、肌に対して負担のかかるお手入れ方法をしているためにニキビができやすかったり、洗顔などの摩擦が原因でできやすくしていることもあります。
ニキビの内的要因
食生活の乱れ
揚げ物や、カップラーメン、スナック菓子や、甘いお菓子などの脂肪分や糖分の多いものを摂りがちの方に多くできやすいです。
偏ったダイエット
十分な栄養が行き渡らず、肌荒れやニキビをできやすくしています。
喫煙
ニコチンには体内のビタミンCを破壊したり、新陳代謝を低下させ肌老化を加速させてしまい、結果ニキビができやすくなってしまっています。
30代からのニキビはホルモンバランスが原因⁉︎
特に、30代を境にニキビが出来始めた人や、今まで以上にニキビが増えた方は、外的要因、内的要因の他にホルモンバランスが要因とされてることも多いのです。
まずは、ホルモンバランスの働きについて考えていきましょう!
ホルモンバランスは、卵巣ホルモンから分泌される2つの女性ホルモンがあります。
【エストロゲン】卵胞ホルモン
女性らしさをつくりだすホルモンで、女性らしいまるみや、みずみずしくツヤやハリのある肌を保てるのもエストロゲンが潤滑油のような働きをしているからです。
しかし、このエストロゲンは20代後半〜30代前半がピークで30代後半にもなるとその分泌量から徐々に低下し閉経前後の45歳〜55歳には激減します。
【プロゲステロン】黄体ホルモン
妊娠の準備のためのホルモンとも言われています。基礎体温を上げ、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を安定させ、乳腺を発達させる働きもあります。
また、生理前にイライラすることや憂鬱になったり、眠くなるのは、このプロゲステロンが優位になっていることがあります。
エストロゲンとプロゲステロンと美肌
エストロゲン【月経〜排卵の間に増加】
月経期(1日目〜7日目)
肌が敏感になりやすく、ヒリヒリや痒みがでたりかぶれたりすることがあります。
卵胞期(7日目〜14日目)
代謝が良く、肌も髪もツヤがでて、化粧ノリもよく、新しい化粧品にチャレンジしたりエステ効果も出やすい時期です。
黄体期前期(15日目〜20日目)
体に水分をためやすくなり、むくみや体重が増えたり、肌は落ち着いていますが、乾燥気味になりやすいです。
黄体期後期(21日〜28日目)
基礎体温もあがり、月経1週間前は皮脂分泌が過剰になりベタつきやテカリ、ニキビが出やすくなります。
このように、ホルモンバランスや性周期によって肌への影響も異なってきます。
そのニキビ、いつできやすい?
まずは、ご自身のニキビがいつ頃にどのタイミングでできてくるのかを観察することが美肌への近道と言えるでしょう。その後にスキンケアの見直しをしていくのが良いと思います。
肌と向き合うことは、生活習慣を見直すきっかけにもなる
肌トラブルと向き合うことは、マイナスなイメージがありそのまま放置してしまいがちですが、一度この機会にご自身の肌悩みと向き合い、生活習慣を見直してみるきっかけにもしてみてはいかがでしょうか。
客観的アドバイスも大事
自分のこととなるとどうしても、客観的に見れない方や、長年肌トラブルで悩まれてる方、いろいろとお手入れやスキンケアを試したけれど改善されない時には、まずは、カウンセリングにお越しくださいね。一緒に原因を見つけ、理想の肌を手に入れましょう!